日本女性は強かった
社会の経済状況が好景気の時は男性優位の雰囲気が強いけれど一旦、経済状況が悪くなったり治安が悪くなったりすると俄然、女性が強くなりますね。
スポーツ界でも近年、女性陣の活躍が際立っています。私にとって最初の日本女性の活躍の記憶は東京オリンピックにおける女子バレーボールの金メダル獲得でした。
回転レシーブという画期的なレシーブ方法を編み出して見事、金メダルを獲得し、この時は「東洋の魔女」と呼ばれました。圧倒的な体格差をものともせず海外の選手の強烈なスパイクを拾いまくる日本女性の粘り強さはスポーツ界における日本女性の強さの秘訣を世界に見せつけました。その後も体操や柔道、レスリングの世界で日本女性は世界をリードしてきました。
そして、今日、サッカー界でも又「なでしこジャパン」はワールドカップ世界一を達成しました。未だ男性陣も達成したこと無い快挙です。
以前、TVの報道で女子サッカー界の現場を見ましたが日本では決して恵まれた環境では無く選手たちはアルバイトしながら練習に取り組んでいました。
昼間はスーパーのレジを打ち、仕事が終わって夜、練習に明け暮れるという生活でした。それでも好きなサッカーに打ち込む姿に感動を覚えた事を覚えています。
日本女性の粘り強さ、諦めないタフさ、それは本来、日本女性が持っていた奥ゆかしさの本質に潜む別の意味での強さなのかも知れません。
今や女性スポーツは男性に負けない程、底辺が広がっています。元々、男性にしか許されていなかった様なスポーツにどんどん女性が進出しその中で日本女性の世界進出はめざましいものが有ります。
中でもサッカーというスポーツはタフなスポーツでその中でも特にワールドカップは世界中の特に選ばれたチームにしか参加資格が無いまさにサッカーの頂点にある大会です。
その大会で「なでしこジャパン」は世界の強豪に臆すること無く立ち向かい見事頂点に立ちました。
特に決勝戦では未だ勝った事の無いアメリカを下しての勝利でした。しかし、私はいつも思います。こと、スポーツの世界において「絶対」という事はありえないのです。
どんなに力の差があるチームの勝負でもスポーツの世界では絶対勝つとは限らない。正にやってみないと分らないのです。まして今大会でのなでしこジャパンは本当に強かった。
FIFAランクでは日本は世界5位、アメリカは世界1位、力の差はそんなにあるわけでは無かったのだから今まで勝てなかったのにはきっと何か要因があったのだろうと思います。
特にスポーツの世界ではそのスポーツが世界で普及すればするほど各国の力の差は無くなってきて勝負は拮抗してきます。選手達は世界中に活躍の場所を広げ、それが又、自国の選手層の底上げに繋がりその結果が力の拮抗を生むのです。
なでしこジャパンの活躍は私の見る限り体格差を感じさせないスピードと走り負けない走力、パス廻しの正確さとスピードそしてシュートのアイデアと正確さが他のチームを圧倒していたように思います。つまりなるべくしてなった世界一のチームだと思います。
とかく暗い話題の多い現在の日本の中でなでしこジャパンのワールドカップ世界一のニュースは本当に日本人に希望と勇気を与える快挙だと思います。
オメデトウ!「なでしこジャパン」貴方達の決して諦めないスポーツマインドは素晴らしかったです。希望を有難う!
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