« 沈黙は善か?悪か? | メイン | 夜の森に蠢く奴ら »

2011/01/22

元巨人軍の18番を背負った男

 先日、本屋で元ジャイアンツのエースナンバー18番を背負った男、桑田真澄投手の自叙伝を見つけてつい買ってしまいました。

 普段は余りこういう有名人のエッセー本は好きじゃなくて読まないのですが何となく彼については甲子園に出場している頃から興味があってつい立ち読みしてしまい購入してしまいました。

 特にメジャーリーグを最後に野球界を引退して近年は野球解説をしている姿をTVで見かけますが彼の解説は他の解説者と一味違うものを感じていて特に注意して彼のコメントを聞いていましたが他の解説者にありがちな選手を批判したり先輩面をする所が無く、いつも的確な解説をされていて、とても好印象を持っていました。

 彼は甲子園でも活躍しあの巨人軍入団をめぐるドラフト会議での清原選手との対比でマスコミに格好の餌食にされメジャーリーグでも悲運が重なり色々と騒がれましたが私はそういう彼の言動や行為を一人のスポーツファンとして見てきたので凄く彼自身がどういう風に感じどういう風に生きてきたのか興味があったのでつい本を読む気になってしまいました。

 詳しい内容は本に書いてあるのでそれを読んで頂きたいと思うのですが、私は何故、彼に興味があったかというとプロ野球選手として決して恵まれた体格とは思えない彼が何故、あれ程活躍する事が出来たのか、高校野球の時もそうですが連投連投が続く厳しいスケジュールの中で彼がどういう風にコンデションを整えどういう風に精神的に戦ってきたのか、又、あの日本中が注目したドラフト会議の最中に当事者である彼は何を考え、何が真実だったのそれが知りたかったのです。

 本を読み進むにつれてそれらが一つ一つ明らかになっていくのですがその全てに彼らしいストイックなまでの頑なポリシーを感じました。ある意味、現在のイチロー選手と重なるものがあるかも知れません。

 彼が何を思って肘の怪我からリスクを冒して手術という選択を下してその術後、苦しいリハビリを経てマウンドに戻って来た時にピッチャーズマウンドのプレートにその肘を付けて何を祈ったのか?それはきっと彼にしか分からない苦労があったのだと思います。あの瞬間をテレビの中継で見ていましたが正直、私にはその行為の意味が分かりませんでした。勿論、復帰のマウンドでのパフォーマンスとして理解していたのですが彼がどういう積りでそういう行為に及んだのかは分からなかったのです。

 又、清原選手との関係についても素直にその心の中を語ってくれています。二人にしか分からない心の葛藤があったんだと思いますが飾ることなくその心境を語ってくれていて、何だか関係ない私までホッとする内容でした。それは2人を見てきた1人のプロ野球ファンとして嬉しかったのです。

 PL学園というスポーツ名門高校を出た二人がプロの大人の世界に飛び込んでいかに人間として苦しみ成長し、そして違う道をどのように歩んで来たかその道のりの一端を垣間見たような気がします。

 私は個人的に彼こそ次の読売巨人軍を背負っていく人間だと思っています。もうこれは勝手な1ファンとしての戯言ではありますが生まれてからずっと巨人ファンとして過ごして来た自分としては是非、彼に将来、立派な監督になって欲しいと思っています(何いってんだろネ、笑)。

 エッ?何をそんなに熱くなってるのかって?いや、別にそんなつもりじゃないのですがどうも彼の価値観と相通じるものを感じるのですよ。勿論、歳だって彼の方がずっと下だし、会った事ないし、当然話したことも無いけれど何となく感じるものがあるのですよ。それは彼の言動や行動のちょっとしたところに感じるものがあるのですよ。

 ダカラなんだって?いえ、ただそれだけなんですけどね(汗)・・・・ママ、森の中で野球ファンがオフシーズンに一世を風靡した一流選手の本を読んで思うところを勝手に書き綴ったとして許してやって下さい。

 でもね私は断言しますよ。彼は近い将来、きっと素晴らしい指導者として野球界に復帰します。その舞台は少年野球かもしれないし大学野球かもしれないし実業団かもしれないし分かりませんがきっと彼はそういう宿命を背負っていると思います。なんちゃって・・・

コメント

ほんとですね。私も桑田さんが、いつの日か、巨人軍のよき指導者となって戻る日を楽しみに待っていようと思います。そういう思いの人は多いと思いますよ。私が桑田さんを注目しだしたのは、早稲田大学の大学院に高卒のまま入学を許可され、立派に論文を提出されたところからです。こういう人を世間は、見捨てません。期待していますよね。この自叙伝も、世間では大体、ゴーストが書くんですが、多分、この自叙伝はご自身で書かれたんでしょうね。そう思いたい。

Nom Momさん
私もこの手の本が嫌いなのは明らかにゴーストライターがやたら美化して書いているのがミエミエなので厭なのですが、この本はそうじゃないと思いたい!同感です。

原監督の次は、誰でしょう。

巨人の監督は、生え抜きかつ他球団登録経験なしの方しかいないので、中畑(元気だけど采配は?)、山倉(不動産持っているからやらないか)、江川(芸能人なのでないか)、その次の世代で桑田、吉村、岡崎、川相・・・この方達で考えると意外と早いかもしれないですね。

その前に原監督が勝ち続けることを期待しています。

今年は、東京ドームに行きましょう。

八富士さん
良いッスね~昨年は結局、1回も東京ドームに行けなかったので
今年あたりは是非、行きたいです。
では、次回打ち合わせは東京ドームと言うことで(笑)

コメントを投稿

アシストのHPへ
八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

プロフィール

フォトアルバム

kikori

フォトアルバム