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2010/03/29

八ヶ岳の素敵な仲間達

先日、北杜市在住の作家、樋口明雄さんの大藪晴彦賞の受賞パーテーに参加して来ました。樋口さんの書かれた長編小説「約束の地」が見事この大きな賞を受賞したのです。

 「約束の地」はこの地元を舞台にした野生動物と人間の関わりを描いた素晴らしい小説です。樋口さんはまさにこの小説に出てくる主人公のような暮らしを北杜市で送られています。先日、東京で出版社や業界の方達が集まって盛大な受賞式が行われたのですが今回は我々、地元の親しい人間達が集まって地元でお祝をしようじゃないかという集まりに呼んで貰ったという訳です。

 しかし、いざ集まってみると確かにネット仲間同士で日常の報告をしあったりしているので随分親しいようなんだけど実は会った事がない!なんて人もいてこれも新しい付き合い方なんだなと改めて知りました。

 それにしても会った事なくてもその人が今日の昼飯は何を食べたかなんかは知っているという不思議な繋がりだったりするから面白いですね。会場で「え~とあなたは○○さんですか?私は○○です。」なんていい年したおじさんがハンドルネームで自己紹介したりして結構、楽しく充実した時間を過ごす事が出来ました。

 近所の温泉ホテルの宴会場が会場だったのですが参加者はご多聞にもれず全員が山奥に住んでいるのでお迎えのマイクロバスが目的地に行きつかず山の中で迷子になったりとそりゃ~笑えました。

 集まった人達の職業も千差万別、美術館の館長さん、農場経営者、ラーメン屋の経営者、平飼い鶏の養鶏場の経営者、野猿の観測家、元図書館の館長さん、ペンションオーナー、パイプオルガンの技術者、星空観測人、パン工房の経営者、主婦そして工務店の親父(私)等々、何せ楽しそうな人達ばかりであります。

 当然、話は多種多様。飾り気のない会話、年齢の差を感じない気楽な雰囲気、これがあるからたまらんのですね。宴たけなわとなったと思ったら隣の会場からは何やら酔っ払いのカラオケがガンガン聞こえてきてウア~田舎だな~って感じです。

 2時間余りの宴会があっと言う間に過ぎ去ってさ~そんじゃ皆でマイクロバスに乗って帰ろうかという事になり、会場に一番近い私が最後まで乗って遠い人から送っていく事になりました。

 これが又、都会では絶対味わえない雰囲気なのです。何がってホラ、皆さん森の奥深く住んでる人達ばかりじゃないですか。「運転手さん、この辺でいいよ」何ていって下りて行くのですが、廻りは何もない漆黒の闇の中、都会じゃ「お客さん、自殺志願じゃないですよね?」なんて降りるのを止められそうな所で皆さん平気で降りて行かれる。

 街路灯なんて代物は全くないからバスの中でバイバイすると本当にバスを降りた瞬間に相手の姿は闇の中に消えていくのです。「ここ、本当に人家なんてあるの(笑)」なんてお互いに言いながら結局、自分の家も皆さん大差ないところが本当に可笑しいのです。

とうとう、最後の乗客になってバスを運転してくれている若い運転手さんに「道、分かる?」と聞いたら「え~大体なら・・・」「じゃ、教えた通りに行って」と言ってはみたものの廻りは深い霧に包まれて20m先程までしか見えない「見えないね~」「見えないですね~」何て二人で言いながら先程の会話と同じく「運転手さん、この辺でいいよ。帰り分かる?」「はい、ここからなら分かります」というので自宅から200m程の森の入口で下して貰った。

自分では漆黒の闇だと思っていた外の闇夜は実は月が出て意外と明るかった(笑)これだから、森の生活はやめられない。

コメント

本好きのキコリさんらしい集まりですね!日本の戦後発展は縦社会でしたが、それも今崩壊しつつあります。これからの時代横にしっかり繋がって、しかも目指す方向がそろった取り組みが求められてくると思っています。
この集まりが何れ大きな力となることと思います。 さて、私も森の住人になります。適当に遊んでやって下さい(笑)

泉原原人さん、
いよいよ森の住人ですね。マイクロバスの運ちゃん分かるかな~(笑)

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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