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2009/01/18

冬の生活

20090118_100116000  20年前に八ヶ岳に暮らそうと土地を探して家族と週末毎にあちこちとウロウロしていました。そんな冬の或る日、白州、武川方面を探して廻った後、何でだか忘れたけど小淵沢の駅前に来ました。

 その日は確か少し曇っていて冷たい北風が駅前を吹き荒れていました。その時、八ヶ岳には住みたいけど果たしてこの冬の寒さに耐えられるだろうかと内心ちらっと不安が心の隅を横切ったのを覚えています。家族に「八ヶ岳に移住する!」と宣言して土地探しを始めた手前、とても「寒いから止めようかな?」何て言えるわけもなく、初志貫徹で移住してしまいました。

 元々南国高知で暮らしていたので寒さには弱かったのです。しかし、人間というものは慣れるものですね。今ではどちらかというと夏の暑さに弱くなってしまい、とても夏の高知で暮らしていく自信がありません。一度、母の看病で高知に夏、帰った事があるのですが母がクーラーが嫌いなものでマンションの母の部屋にはクーラーが付いてなくて一晩中、汗ダラダラで眠れない夜を過した覚えがあります。

 一番下の息子も小さい頃、夏休みに高知に一人で遊びに行ったのですが帰ってきたら全身、あせもだらけで「もう夏休みには帰らない」と言っていました。人間って環境に慣れるものですね。

 さて、そんな八ヶ岳の冬の暮らしですが寒さは昨今の地球温暖化の影響か、さほど昔程、冷え込む日は少なくなりました。それでも当然、氷点下ですが・・・そんな我が家の冬の一日、まず暖房ですがこれはウッドストーブが欠かせません。とにかくウッドストーブが一番の重要アイテムですね。これが無いと死んでしまいます。だから一冬分の薪が充分、備えてあると心も豊かになります。

 それからスタットレスタイヤ、当然車は4輪駆動車しか買いません。その車にスタットレスタイヤを雪が降る前に装着してしまいます。前は自分で取り替えていたのですが一度、冬の雪が降った時に慌てて装着したら暫らくして走行中にタイヤが外れてしまい、それから怖くなってそれからはガソリンスタンドに持っていって代えています。その時についでにオイル交換もしてしまいます。冬にタイヤ交換する場合はタイヤのナット等に氷が付着して締め付けが甘くなることが有りますのでご注意下さい。

 それから、冬の運転ですがこれはとにかくスピードを出さない事につきます。先日、女房が後ろから車に煽られて横に寄せて追い越させたらその車がその直ぐ先でスピンしながら滑っていったそうです。兎に角、凍結した道路でブレーキを踏んだらもうアウトです。その時はとにかく慌てずに一度アクセルを踏んで姿勢を戻してからゆっくり制動をかけるしか手がありません。ご注意、ご注意・・・。

 私が気を付けているのは雪が降り始めたら出来るだけ車で出掛けない事です。当たり前の事だけど特に雪の降り始めや冬の初めは地元の人でもタイヤの準備が出来ていなかったり都会から遊びに来た人やトラックの人達も冬対策が出来ていない事が多くてスリップ事故に巻き添えになる可能性があります。

 一度、事務所の前で大型バスがはるか坂の上からスリップして制御不能のまま横向けになって100m近く滑り落ちてくるのをなすすべも無く横で見ていた事がありました。

 雪が降った時は、雪が降った当日よりも翌日の朝が一番危険です。降った雪が一度溶けてそれが夜の間に凍結してしまうのです。そうなるといくらスタットッレスタイヤを履いていても止まりません。

 車といえばその他にも冬は駐車した時にサイドブレーキを引かない方が良いです。凍結して解除出来なくなる事があります。それからもう余りないとは思いますがデ―ゼル車は必ず冬用の軽油を入れておかないと凍結して動けなくなりますので気をつけて下さい。以前は結構、このトラブルがありました。

 冬の楽しみは何と言ってもこの辺りには2000m級の山が多数あるのでその冬景色はもう何物にも代えられない美しさを見せてくれます。

 冬の高気圧に覆われた晴天の日には朝から夕方まで太陽の位置が動くのに合わせてその美しさが変化し特に朝夕の赤く染まった八ヶ岳や南アルプスの荘厳な姿は涙が出そうになるくらいです。冬の一日、ウッドストーブの前でゆっくりお茶をしながらこの景色を眺める時は至福の時です。だから、やめられないのですね・・・

コメント

私は春夏秋冬みんな好きですが、
冬の澄んだ空気、雪山は格別だと思っています。
私も子供の頃は雪とは無縁でしたが、
冬に雪山を眺めながらの薪ストーブは至福の時間です。
これを楽しむためせっせと薪作りしています。

泉原原人さん、こんにちは。
そうですかやはり冬山・ストーブ派ですか寒くてもやめられませんね~

わたしも冬山・ストーブ派です(+こたつも)が、どうして都会に家を残して来た人は雪がいやだの寒いだのいって都会の家に帰ってしまうのでしょうか? もちろん毎日住んでいる人にとって雪や凍結路面はホントにタイヘンだということはわかるのですが・・・週末だけの人間のぜいたくなんでしょうか? ちなみに年越しは今年も赤岳でした!

もももりさんこんにちは。
そうですね、我々は少し便利さに慣れてしまったのかも知れません。
不便だからこそ分る事もあるんですけどね。
しかし、赤岳のお正月うらやましいですね。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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