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2007/07/22

台風の思い出

 一週間、ブログをサボってたら夏休みになってしまってました。先週は7月としては最大だという台風に向かって無謀にも車を走らせる事になり家族と共に岡山で結婚式に出席しそのついでに高知に帰って来ました。

 岡山での結婚式の最中に台風はちょうど岡山を通過し、式の間ホテルの窓にはヒューヒューという台風独特の強風と大粒の雨が叩きつけらていました。翌日、仕事で神奈川に帰らなくてはならない娘は新幹線が止まってしまい名古屋で立ち往生、車で高知に向かった我々は何とか無事、瀬戸大橋を通過し高知に到着しました。

 高知はいわずと知れた台風銀座、高知は知らなくても「足摺岬」とか「室戸岬」なんて台風情報では何度も出て来る名前なので知っている人も多いと思います。高知県人としては台風と聞くと何故か心がむず痒くなります。子供の頃は台風が来ると聞くと学校に行かなくて済むかが最大の関心事で夜、台風が通過なんて事になると翌朝のラジオかテレビで学校が休校がどうか知らされるのでドキドキしながら聞いてました。そしてメデタク?休校となるともうワクワク・・・

 大抵、台風一過とはよく言ったもので翌日はくっきりとした青空が広がり、早速我々ガキ共は徒党を組んで台風の爪痕見物をしに外に繰り出していました。親からは危ないから絶対、川に近づいてはイカンと言われてましたが、そんな事聞くわけもなく自転車で先ずは近くの河原に行きゴーゴーと流れる川の流れを見物し、床上浸水なんかしたら知り合いの家か自分の家で畳を上げるのを手伝ったり、すっかり汚れた障子を外して張り替えるのを手伝ったり、兎に角やることは沢山ありました。

 特に実家はガソリンスタンドを経営していた時期があり、台風の後は兎に角パンク修理が多かった!大人は仕事で忙しいので私が朝から晩までひたすらパンク修理をしていました。当時は今と違ってタイヤの中にチューブが入っていましたので最初に工具を使ってタイヤをホイールから外してチューブをひっぱりだして水を張ったバケツの中にそのチューブを浸して空気が漏れている所を探しだし其処に接着剤を塗ってホットパッチという絆創膏みたいなものを貼り付けて火をつけると熱で溶けてその絆創膏がチューブの穴を塞いでくれるという仕組みになってました。その作業が朝から晩までひたすら続くなんて事もしょっちゅうでした。

 車が水に浸かってしまうとエンジンが掛からなくなってしまうのですが、色々手をつくしてやっとエンジンがかかると排気口から水が噴出したりして子供心に面白かったのを覚えています。

 高知がいくら台風銀座だといっても台風の目の中に入るのはめったにありません。それが丁度通過していくと本当に台風の最中にポッカリと穴があいて青空が広がります。そして暫くすると今度は吹き返しの猛嵐が始り再び台風になってしまうのです。

 台風が通過すると町は災害で大変でしたが一度、大変な被害を受けた事がありその後、河川の氾濫に備えて大型の排水ポンプ等が整備されてから高知もそれ程大きな被害を受ける事は少なくなりました。

 地球温暖化が進むにつれ台風は大型化する傾向があります。子供の頃は楽しみにしていた時期も有りましたが大人になった今は心配するばかりになりました。これからは出来れば日本を避けてくれる事を願うばかりです。

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コメント

台風の思い出、楽しく読ませていただきました。というのも、私も若い頃は台風大歓迎、外へ見に出かけたものでしたが、所帯を持ったら、俄然保守的になってしまったなー、と我身を顧みていたところだったので・・・・また楽しい記事を待っています。

旅人さん、こんにちは。そうですか台風好きな方が居て助かりました。実はこの記事書いていてひょっとして不謹慎だというお叱りのメールも有るかなと心配していたんですよ。私も今は余りおおっぴらには言えませんが何となく台風が近づくとちょっとだけワクワクするのですよ。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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