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2007/06/26

目覚まし猫

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我が家の愚猫である。そう、あの九死に一生を得た人工呼吸器まで付けたあの猫である。名を「ポポ」という。今では薬をかかせないもののすっかり元気になり気儘に暮らしている。

 最近こいつに毎朝悩まされいる。というのも毎朝、決まって5時に起しにくる。その起し方が気に入らない。人の顔を引っかくのである。何故か?毎朝、食っている鰹節をねだりに来るのである。起きないと鰹節が食えないので引っ掻くのである。

 どうも猫という動物は自分が決めた習慣をキチンとこなさないといけないと思っているようである。キチンキチンと毎日の日課をひたすらこなしていく。こいつも散々、人を起して騒いだ後は満足してご覧のような有様で朝寝に浸る。こっちは朝5時に起されるから眠くてたまらない。昼食後は意識が朦朧とする毎日である。だから、毎朝たらふく鰹節を食って満足し朝寝坊している幸せそうな顔をみるとムカムカしてくるのである。

 しかしマアこいつも一時は生死の境をさまよった猫であるので毎朝、起こしに来る位は大目に見なくてはならないだろうと思っていたら最近は顔を引っ掻くだけではなく人の布団にもぐりこんでくるようになった。さあ、こうなったら本当に眠れない。全く面倒な奴である。

 こいつの変な癖は他にもある。何故か風呂のお湯を飲むのである。普通、猫は猫舌というくらいだから熱いのは苦手だと思うのだがこいつだけは人が風呂にはいると風呂の扉を必死で引っ掻いて「開けてくれ~」と騒ぎ出す。仕方なく開けると浴槽に中に首を突っ込んでお湯を飲むのである。さすがに病気の後は浴槽に落ちて死なれては困るので洗面器に浴槽のお湯を汲んで飲ませている。なんだか食後のお茶みたいなものかも知れない。

 しかし、奴もこの先、一生薬を飲み続けなくてはならない身体だから好きな事して暮らせれば良いとは思っているのです。しかし、朝の5時はもう少し何とかならないかな~

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