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2007/04/15

竹炭つくり

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会員になっているNPO「八ヶ岳南麓景観を考える会」で私が担当する森つくり講座が開かれて「竹炭」を造りました。私自身も始めての経験だったのでどの様に造るのか興味津々だったのですが講師を務めて頂いた高橋さんの指導のもと20名程の参加者が集まって北杜市須玉町の津金で高橋さんが廃材を集めて造った自家製釜を利用して竹炭つくり講座を開いたという訳です。

竹炭に使う竹はあらかじめ乾かしておかなくてはならないので一月程前に近くの竹林から事前に伐りだしておいたのですがそれを釜の大きさに併せて切り揃え釜の中に入れます。それが左側の写真です。ちなみに釜は土木作業に使う土管の古くなったのを貰ってきたものです。

そしてその土管に隙間なく竹を詰め込んで、あっそうそう、竹の一番下には着火を良くする為に少し乾いた古い竹を入れておくと良いみたいです。それが真ん中の写真。そしてその後釜を密閉する為に蓋をし、更にその廻りを粘土状にした赤土で塞ぎ更に土を被せて完全に密閉します。ちょっとでもどっかから空気がもれると竹が燃え尽きてしまい失敗するのでご用心ご用心・・・

 そしていよいよ、着火。焚き込み口に乾いた木片と新聞を詰め込んでマッチで火をつけます。当日は風が強く空気が煙突から逆流して中々釜の中に煙が入りません。高橋さんが家からウチワ代わりのでかい袋を持ってきて焚き込み口を一生懸命扇ぐ事10分、突然、煙突から白い煙が上がり始めました。やっと釜の中の竹に火が廻った証拠です。一同、感激の雄叫びを「オ~~」と上げたのは良かったのですが折からの強風がさかんに風向きを変えるのでその度に逃げ回らなくてはならず「何で俺を追い回すんだよ!」と煙に八つ当たりする始末。しかも竹に火が廻ったもんでその白い煙はますますその濃度を増し、目に染みるなんてモンじゃない。みんな顔が真っ赤になってすっかり燻されてしまいました。「マア、体の悪い菌を殺菌したと思えばイイカ・・・」と半ばアキラメの状態。

そして着火から待つ事約1時間半、すっかり竹炭の煙に全員が燻された頃、高橋先生の「そろそろ塞ぎますか」の声、これで焚き込み口も最小限に塞いで約2日間待っていると煙突からの煙が白から青に変わり竹炭が完成した証拠の狼煙が上がると言う訳。我々参加者はこれで引き上げですが高橋先生は2日間、この釜の煙を四六時中監視していなくてはならないのです。うっかり白煙の色が青に変わったのを見過ごすと憐れ、釜を開けると残ったのは炭ならぬ灰と言う事もたまにはあるそうな。

私達がこの釜を開けるのは一週間後、果たして竹炭は出来ているのでしょうか?それは来週のお楽しみ・・・ちなみに高橋先生の家では灯油は一切使わずもっぱら冬の暖はこの竹炭を炬燵の中にいれて過ごしているそうな。う~ん、竹炭もなかなか奥が深い。ご飯にいれたり水の中にいれるとミネラル一杯の美味しい水になるらしい。ちなみに我が家でもお水をいれたポットの中で竹炭がガランガラン言っている。

竹炭つくり意外と簡単に出来ますよ。皆さん興味のある方は試してみたら・・・但し煙に燻されるのは覚悟して下さい。

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