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2007/03/19

新潟へ行って来ました。

Niigata2Niigata1   新潟県の知り合いから頼まれて新月伐採の立会いと記録を取りに行ってきました。中央高速道路から長野道、上越、北陸と車を走らせて、山梨から約320km4時間の運転で新潟に着きました。途中、日本海の手前の山中はチェーン規制がありまだ冬景色でしたがそれでも去年から比べると高速道路の両脇は土が見えてい随分雪は少ない印象でした。確か、昨年は3m近くあったと思ったのですが・・・

新潟に着いて夜1泊した後、更に山の奥へ2時間程車で入っていくと写真のような景色になり、聞くと10日程前に久しぶりにまとまって雪が降ったとの事で山へ入る道の途中で車を諦めて徒歩で山中へ・・・「すみません、この辺りは熊は出ませんか?」「あ~出るよ、この前も見かけたな~」「ハハハ・・・」てな事でちょっと顔を引きつらせながら誰もいない山中をラッセルしながら歩く事20分ほどで伐採地に到着。途中、道をそれて藪の中に入っていき「この方が早いから」と言う事で倒した100年生の杉の大木の上を長靴で渡り、ちょっとヒヤヒヤでしたが何とか無事、到着。

後から遅れてくる地元報道関係のOBだという80歳近くの元気なお爺さんを待っていましたが、中々到着しないので「先に伐ってましょう」という事になり伐採を始めました。昔はこの道は上越に抜ける街道筋だったそうで同じ道を昔の人も通ったかという想いにふけっているうちに最初の1本が倒れ、樹齢を数えると94歳、立派な杉の木でした。その後、何本かの木を伐っているうちにかの御大が後ろからお尻を押され、荷物を全部、案内してきた若者に持ってもらい手を引かれて到着「フ~死ぬかと思った!特攻隊の時よりもキツイ!」と仰る。聞くと地元メデアの報道局長をされていた有名な御大との事、とても気持ちは元気なお爺ちゃんでした。どんなに疲れても手にしたビデオカメラだけは絶対離さなかったらしく荷物運びを手伝った若者達も「大したもんだ」と関心半分アキラメ半分・・・

 無事、伐採を終えて里山に降りて来た時は一同「ヤレヤレ」でした。山の中の気温は0度、湿度60%、誰も来ない森の中で伐採するチェーンソーの音と巨木がユックリ倒れる大音響がこだまし、感動的な一日でした。地元のキコリさんが「大体同じ時期に植えたから樹齢は同じだろ」と言われたのですが。どうも倒した木の中で何本かは威厳が違っていたので再度、確認のために数えてみると110歳を超えていました。

 貴重な森の恵みを頂いてこの後、倒した森の中で葉を付けたまま天然乾燥させて今年の夏、この木を山から出すのに立ち会うために又、出かけて行ってこの木に再会予定です。新潟にもすばらしい森の恵みが静かに雪の降り積もった山中で眠っていました。                                                

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コメント

こんばんは♪
右の写真の左の倒した木、ほれぼれしますね♪
そんな現場に立ち会えたキコリさんを羨ましく思います。。。
葉枯らししたこの木は山から出して、どこに行くのでしょうか?

shappyさんこんにちは。この木は葉枯らしした後、新潟の地元で製材されて地元の家の材料になります。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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