面白い建物達
長野県茅野市に面白い建物達が集まったところがあります。設計したのは茅野市出身の世界的な建築家でもあり建築史家でもある藤森照信氏です。
テレビでもよく紹介され、地元でも有名な方で氏の設計する建物はどこか茶目っ気たっぷりでユーモアがあり、まるでジブリの森に迷い込んだ様な感覚がします。
写真左側は「空飛ぶ泥船」右側は「高過庵(たかすぎあん)」と名付けられた建物です。両建築物とも上って入るには梯子を掛けたりして登っていかなくてはならず高所恐怖症の私にはとても入れないトンデモナイ(失礼)建物です。
特に右側の「高過庵」は雑誌Time誌上で「世界で最も危険な建物トップ10」にも入っているそうです(笑)。
現代では建築基準法がどんどん厳しくなり色々な制約がかかり設計にかかわる者にはなかなか自由な発想で建物造りするのは難しくなっていますが、氏の造る建物をみると何だか心が癒されてホッとしてしまうのは私だけでしょうか?
昔、子供のころガキ大将だった私は手下共(笑)を従えて、よく山の中に隠れ基地を作って遊んでいました。ある日、その中で遊んでいた別の友達が花火を発射してしまい山火事になって物凄く怒られました。何だかそんな記憶が蘇ってきそうな建物です。
特に氏の建築物に掛ける思いの一端が感じられるのが市民達も一緒になってこの建物造りに関わっている事です。皆で釘を打ったり木を切ったりして共に作っているのです。だからこそこんな面白い建物が多くの市民に受け入れられているのかも知れません。
建物周囲にも何も標識がなく山のお墓の傍にひっそりと聳え立っているのが又、楽しい所です。皆さんも機会があれば是非、立ち寄ってみて下さい。
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