5年目の3・11
5年前の3月11日、東日本大地震が発生した日、八ヶ岳は3月とは思えない程寒い日でした。地震により山梨県にも大きな揺れが襲い大規模な停電が発生しました。停電は丸一日続き、寒さにより配管や設備機器が凍結し多くの被害が発生しました。
あれから5年、東北では今でも多くの方が避難生活を強いられ地震の影響は続いています。中でも福島第一原発の事故による深刻な影響はこの後も長く続くことが予想され、5年前に起きたこの大地震がもたらした心の傷は人々の心から消える事は無いと思います。
地震大国である日本に住んでいる以上、地震災害は避けられない自然現象ですが同じく21年前の平成7年1月17日に発生し同じく大きな被害を出した阪神・淡路大震災と比較してもその規模、被害の大きさには深刻なものがあります。
特筆すべきはやはり福島第一原発の事故だと思います。世界でも例を見ない甚大な被害の全容は5年経った今でも分からない事が多いのですがそのことが事の重大さを物語っているように感じます。
私自身はやはりこの地震大国日本では原発を再稼働すべきではないと思っています。今後、近い将来、発生が予想される東海・東南海・南海の巨大地震でもし同じ様な原発事故が発生したら日本は壊滅状態になるかも知れません。
自然災害は避ける事は出来ませんが原発が引き起こす被害は明らかに人災です。しかもこの人災は壊滅的な被害をもたらし何よりも目に見えない被害が長期間に渡り続き、自然に与える影響は計り知れないものがあります。
3・11から私達が学ぶべきものは自然に対する畏怖の念を忘れないという事です。どんなに科学が発達しても人間の能力は大自然の掟の前では無力です。その事を3・11は教えてくれました。
私達は自然のもつ優しさと厳しさの前で謙虚でなければなりません。日本は廻りを海に囲まれた美しい国です。この島国で再び原発事故を起こさない為に我々はすべきことを考えなくてはなりません。
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