桜の季節
高原の冬は寒くて長い。その分、春の訪れが待ち遠しくて美しい春が訪れます。
春の兆しは色々なところで感じる事が出来ます。先ずは朝、高原の森の奥から昇る太陽の位置。毎朝、朝食の時に東の森の奥から昇る太陽の位置が徐々に北側に移って行きます。本当に座った位置から見えていた朝の太陽の昇る位置が毎日、目印にしていた木1本ずつずれていきます。
そして冬の間、消える事の無かった森の奥の雪が気がついたら小さな穴が開くように地面が見える様になり、ある日ぽっかり大きな穴に広がっていきます。
そして春先、凍っていた地面が徐々に溶け始めドロドロの粘土の様な状態になり凍みあがってボコボコになっていた地面がいつの間にか踏みつけられたように平らになっていきます。
そして、いよいよ春の代名詞、桜の開花情報です。高原の標高の低い所から徐々に桜が咲き始めその色が段々、山の上に登ってきます。そして最後に山桜が咲き終わるまでほぼ1か月程色々な桜が楽しめます。
我が家の庭にはこの家の守り神となっている大きな辛夷の木が立っています。気が付くとこの辛夷の木も麓の方から徐々に先始め、丁度、今が満開です。
そして、この辛夷の花が終わってボタボタと落ち始めると森の中は一気に新緑の季節になってきます。毎日、徐々に若芽が出て森の中の緑色が本当に少しずつ濃くなっていきます。
一年のうちで最も森が活気づく季節です。こんな春の訪れがあるから寒い冬も我慢できるのかも知れません。
コメント