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2014年7月

2014/07/18

紙齢

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        紙齢(しれい)という言葉をご存じですか?私は知りませんでした。写真は私がとっている朝日新聞の7月13日付一面の見出しです。よく見ると一番上に番号が振られています。これがこの新聞が発刊されてからの番号なのです。第46039号ですから一年を365日として計算すると実に126年以上続いている事になります。

 つい最近、地方新聞でやはり100年を越える紙齢を誇る新聞がその歴史に危うく空白の一日をあけて紙齢が途切れる欠号の危機を迎えました。その新聞の名前は「福島民友新聞」欠号の危機に陥ったのは2011年3月12日号、あの未曽有の被害をもたらした東日本大震災の翌日の新聞でした。

 地方新聞にとって地元に起こった震災の被害は全国紙に先駆けて真っ先に伝えなくてはならない使命があります。その新聞が震災の被害により電源を失って新聞を発行出来ない危機に陥ったのです。詳しくは角川書店発行の「記者たちは海に向かった」門田隆将著に描かれていますが震災から3年半が過ぎた今だからこそ伝えなくてはならない事が描かれています。

 福島民友新聞も若き有望な記者を津波の被害で失いました。新聞記者の「津波を報道しなくては」という使命が彼の命を奪ってしまいました。命を懸けて震災の被害を報道しようとした新聞記者達の思いが3年半経って薄れていく事は何としても避けなくてはなりません。

 2度と同じ過ちを犯さない為にも今一度、福島民友新聞を始め様々な報道機関が命がけで伝え私達が目にしたあの日の光景を思い出して次世代に伝えなくてはいけないと改めて思いました。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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