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2012/12/02

幸せの感じ方

 昔、高知の田舎で暮らしている頃、都会の大学に行って一流企業に就職してお金持ちになって暮らすことが自分の幸せにつながると信じて、その通りに努力もし一流ではなかったけど(笑)何とか大学に滑りこみ、これも大企業ではなかったけど丸の内に本社のある会社に就職しこれで夢の半分がかなったと自分では思っていました。

 でも入社して10年が経ち何となく会社にも慣れて将来の自分の姿が見えてきた時に「何か、気持よくない・・」と感じ始めてしまいました。自分の中で「何かが違う」と思う別の自分がいてそういう思いが重なって結局、折角手に入れたものを捨ててリスクを覚悟で八ヶ岳に移住を決意しました。

 あれから25年程の歳月が過ぎ時代は変わりあんなに好景気だった経済は硬直し下落一方となり自然の猛威にもさらされ政治も混沌として今の日本では中々希望が持てなくなって来ています。

 でも、だからこそ近頃、思います。幸せの感じ方って人によって全然違うものだな~と・・・私の廻りにはユニークなとても前向きな人達があふれています。そんな人達と交流していると幸せは単にお金持ちになることや社会的な地位を得ることだけじゃないんだと今更ながら知らされます。

 貧乏で暮らしが苦しくても決して不幸とは限らないんだと。逆に地位があってお金を沢山持っていても幸せとは限らないんだと、本当にこの歳になって恥ずかしい程、近年本気で思っています。

 もうすぐ衆議院選挙が行われます。ここ北杜市でも市長選と市議選が行われ市長選は残念ながら無投票で現職の市長さんが選出され市議選は定員22名に24名の立候補者による選挙が行われ現職は全員当選しましたが新人が随分得票数を伸ばしました。地方でも確実に変革の時を迎えているようです。

 日本は未曾有の災害を経験しその被害は収まるどころか福島原子力発電所の被害は今なお大量の放射能が放出され正直私はこんな状況で総選挙なんてしてる場合じゃないんじゃないかと思っています。

 前回の選挙で与野党が逆転し鳴り物入りで政権をとった民主党も今は少し様子がおかしくなり人気は下落一方ですね。かといって自民党も一挙に与党に返り咲きとはいかないようで少数政党が乱立しています。私はこれからもこれらの少数野党が分裂・結合を繰り返しいずれ2大政党にとなっていくんだろうなと予測しています。

 1億人の人間が暮らしていれば1億人の考えがあるのでこの先、日本の政治を任せていく政党をどの様に国民が選ぶのかは分かりませんが出来ればかのブータン王国が唱えるようなGNH(国民総幸福)を第一とする「国にとって大切なものは、金銭的、物質的豊かさよりも国民全体の幸せである」と堂々と言えるような国になれば嬉しいと想います。

 私は軍備増強や領土争い、原子力発電所の再稼働は決してGNHを成し遂げる要因になるとは思えません。少子高齢化を迎えた日本がこれからGNHを構築していくには食料自給率を高め林業を復興させお金ではなく豊かな自然や国土を再興させることがこれからは大切になると思っています。

 お金を食べる事はできませんがお米は食べられます。原子力発電はなくても太陽は必ず上ります。自然を大切にし自然に逆らわない穏やかな暮らしに私は幸せを感じます。皆さんはどうですか?

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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