森の中で眠れる?
以前、東京でサラリーマンをしていた頃は非常に寝つきが悪い方でした。うっかりすると明け方まで寝付かれずにウトウトしてた、何てことがしょっちゅうありました。
当時の私の上司はひどい睡眠障害を持っていて、いつも会社でうたた寝をしており、病気の事を知らなかったので「この人はどうしていつも会社で寝てるのだろう」と思っていました。
或る日、その上司と海外出張に行くことになりその時に病気の事を知らされほぼ毎日、明け方まで眠れず本を読んでいると言っておられました。
東京でのサラリーマン生活に区切りをつけて森の生活に移ってからは滅多に眠れないなんて事は無くなりましたが、一番嬉しかったのはこちらの仕事が当初、もろに肉体労働だったので兎に角、一日の仕事が終わるとヘトヘトに疲れていて毎晩、飯食ってビール飲んで風呂入って、疲れて寝る、というこの当たり前の日常が嬉しくて朝まで泥の様に眠っていました。
その時に人間にとって幸せって何だろう?何て事を考えましたね。都会で働いていた頃は昼の仕事が終わっても接待とかで深夜まで飲み歩き、次の日になってからタクシーで帰宅なんて生活をしていたので「さあ、仕事終わり。急いで寝ましょう」何て言われても(誰も言わないけど)そう簡単に眠れませんでした。所謂、頭が冴えて眠れないという状態でしたね。
それがこちらに来てからはマア、眠れる、眠れる(笑)風呂入ったあたりから頭が朦朧とし始めてうっかりすると浴槽のなかで寝てしまい。湯船に頭を突っ込んでビックリして起きるなんて事もしょっちゅうあります。この浴槽の中で寝てしまうという癖は本当に良くなくて、目覚めた時は最悪です。気持ちが悪いの何のって思わず吐いてしまいそうになります。そんな時はやっとの思いで浴槽を這い出て寝室に直行です。
私は床の上に直にマットレスを引いてその上に敷き布団をしいて掛け布団は羽毛布団を一年中掛けています。冬はその上に毛布を一枚かければ大丈夫です。その代わり夏も掛け布団を掛けとかないと風邪ひきますけどね。
以前は枕が大嫌いで何処に行っても枕を蹴落として寝ていましたがここ数年は低反発枕というやつにぞっこんでして、これが来てからは必ず枕をして寝ています。ところが何故か朝起きるとひっくり返ってうつ伏せになっていますが・・・・
以前、書いたように寝る前には必ず本を読む習慣があるのですが意識が朦朧とした状態ではせいぜい文庫本の数行しか読めない夜なんかもしょっちゅうです。そんな時は布団にねっころがった途端に「あっこりゃだめだ寝てしまう」と瞬間的に感じてしまい、そういう時はマットレスに体が沈んで行く感覚に襲われてしまい「ああ・・シアワセ(笑)」てな感じで朝までバタンキューです。昔の睡眠障害は何処行ったという感じです。
以前は仕事で出張行ってもよく言う枕が変わると眠れない状態でしたが最近は歳をとったせいかどのビジネスホテルに泊まっても平気で眠れる様になりました。しかし、考えてみるとこの疲れて眠れるという環境は本当に人間にとって幸せな事かもしれません。
特に、昼間、肉体労働で汗だくになって疲れて寝てしまうというのは一番幸せな事ではないでしょうか?サラリーマン時代なんかは特に激務でストレスが溜まるような仕事をしていた訳ではないのに、自分では気がつかない心のストレスが掛かっていたようで変に寝付かれない事が多かったですもんね。
当時暮らしていたアパートも国道246号線にほぼ面していたようなもので一晩中、車の往来の音や救急車の行きかう音、暴走族のバイクがけたたましい騒音を撒き散らせながら走り回ったり、夫婦喧嘩の音が聞こえてきたり、こうやって書き出しているだけで嫌になってきます。
そんな、些細な事がストレスになっていたのかも知れません。森の中の我が家で今、一番夜中に煩いのはキツネの鳴き声です。このキツネの鳴き声という奴は「ギャーギャー」とけたたましく煩いのですが何故か暴走族の撒き散らす騒音とは全く違う煩さなのです。生き物が理由があって出している声なのでそう感じるのかもしれません。あとは鹿の鳴き声、これは「キーン、キーン」という警戒音です。これはキツネの鳴き声よりはよっぽど上品で全然、大丈夫です。
その他には我が家には人工的な音というものが全く入ってきません。ある意味、都会での生活に慣れた人にはとても怖くて(笑)暮らせない環境かもしれませんが、これが慣れてしまうと天国なんですね~。あなたは森の中でぐっすり眠れそうですか?
>あなたは森の中でぐっすり眠れそうですか?
はい!おかげさまで!!
ご無沙汰でした。
そちらはもう霜がおりましたか?
風邪ひきませんように。
投稿: tairaku | 2010/10/08 12:40
tairakuさん、
こちらこそご無沙汰です。
霜はまだですが寒いですよ~
まだ、冬には早い(笑)
投稿: kikori | 2010/10/09 08:31