誰か住んでる?
ゴトン、バタン、バリッ・・・このところ我が家では不思議な音がする。我が家はログハウスなので丸太が湿気を吸ったり吐いたりあるいは乾燥収縮する時に音がするのはいつもの事なので特に驚く事ではない。しかし、我が家も建築して20年そろそろそういう事も落ち着いてきて最近は余りそういう音が頻発する事はなくなっていた。それがどうも最近はやたら音がする。
その音も単なる木の収縮による割れの音とはちょっと違うような気がする。何というか誰かがドアを閉めた時の音だとか床を踏んだときの音だとかそんな類の音なのである。女房もさすがに気にして「ねえ、ウチって誰か他の人住んでる?」と言い出した。「んな訳ないだろ」「じゃ、あの音は何?」「あれは、その~なんだ・・・座敷ワラシだろ」「ふ~ん、座敷童ね。なんで最近多いんだろね」「何かあるんじゃないの?分かんないけど・・・」我が家は昔、この座敷ワラシには世話になった事がある。
冬の薪が足りなくて外に原木を放り出しといたらいつの間にか割って薪にしておいてくれた。いい奴である。しかし、奴は余り存在を誇示する奴ではない。静かにいつの間にか存在を知る事が多い。こんなに家の中でバタンバタン音を出すことはない。
先日、お客様の自宅で話しをしていたら「最近、やたら家の中で音がして気味が悪いよ」と言われる。その家も築15年程経っているのでそんなに木が割れるとは思えない。しかし、その時は余り驚かすのも何かと思い「この梅雨の時期は湿気が多くて気温の変化が大きいので木が割れるんですよ」と言っておいた。確かに通常ならこの時期は木が湿気を含んで膨張したり急に晴れて気温が上がり急激に乾燥するので膨張と収縮を繰りし木が割れる事が多いのは事実である。
しかし、どうも今年はそれだけとは思えない。何かが違う・・・・何が?と言われても困るけど何かが違う。どうもやはり誰かが住んでいるような気がする。
そういえば先日夜、事務所から家に帰ってきて駐車場に車を入れようとしたらキツネの奴が道の真ん中に佇んでいて邪魔をする「どけよ、邪魔だろ」と言ったら「チッ!しょうがねえな」といってしぶしぶ隣の家の床下に入っていった。普段、余り見掛けない若い奴だったけどあいつだろうか?それとも我が家の床下に住み着いている女房が「チャーリー」なんて変な名前を付けたばっかりに我が家の守り神なんていい気になっているデッカイ蛇の青大将だろうか?
そういえば以前、紹介した私の布団の中にこっそりと忍び込み夜中に私の足を思いっきり刺したスズメ蜂、あいつはどっから入ってきたのか未だに不明のママである。これらの事実を繋ぎ合わせてみると浮かび上がってくるのは・・・・分からない。やはり我々夫婦2人以外に誰か住んでるのかもしれない。
ポルターガイスト?っていうの?ああいう類かも知れないし。そういう奴がいてもおかしくない環境なので信じたくもなってしまう。何せ森の中のログハウスなのでそういう奴が訪ねてきてもおかしくはないけど余り人に喋ると気味悪がって誰も訪ねてこなくなるので余りおおっぴらには言えないのですね。
都会の真ん中でこんな事があればそれこそマスコミが押し寄せて怪奇現象の家なんて事になって大騒ぎになってしまいますからね。森の中に住んでいると「マア、そういう事もあるよね」と変に納得してしまうのでこの感覚といういのは本当に都会に住んでいる時の感覚とは全く違います。
自然が起こす人間には理解できないような現象や神秘的な事にあまり拒否反応を示さなくなるのが不思議です。そうじゃないと森の奥深くなんて住めないって?そうかも知れませんね。
いい話だなぁ。こないだ丹後の森の中で一泊した家もまさに「その音」がして、宿泊ノートに子どもの字で「この部屋にはトクコの霊が住んでる」なんてあって、一人旅だったし、危うく信じかけて怖くなったものの、意識的ににっこりしてやり過ごしたものです。森のおとぎ話ですね。
投稿: 寺岡 | 2009/07/13 06:19
寺岡さん、こんにちは。
そうですか、そういえば昔、子供の頃、夏休みに田舎の親戚の家なんかに泊まりに行くとそんな経験をして眠れなくなったりしました。
投稿: kikori | 2009/07/13 08:40
すごいですね。ログハウスって”なぞの者”も引き寄せるんですね。居心地の良さが分かるんですね!相当マニアックな”なぞの者”か?これから作るであろうログハウスで素敵なお姉ーさんがたくさん寄ってこないか心配です。
投稿: take | 2009/07/14 10:50
takeさん、こんにちは。
そうなんですよ。ログハウスって妖精が棲みつくのですよ。
takeさんのログハウスにも素敵な妖精が沢山寄ってくると思いますよ。
信ずればナントヤラ・・・
投稿: kikori | 2009/07/14 16:18