« 言葉にして伝えるということ | メイン | 日本林業再生の願い »

2009/06/22

ゆっくり暮らそうよ

 最近、思うんです。世の中急ぎすぎてませんか?もう少し落ち着いてゆっくり暮らそうよと・・・私だけですかね?こんな事、思うのは。元来が生まれつきのノンビリ大好き人間で、旅行なんかで海辺に行ったら一日中、砂浜で本読んでいて大丈夫な人間です。

 まあ、それは置いておいても最近、やたらと世の中、慌し過ぎませんかね。経済再生、それは尤もだとは思いますがもともとバブルに浮かれてサブプライムローン何て良く分からない商品を生み出して結局、破綻するのが目に見えてたのに目先のお金に目がくらんでリスクをどこかに追いやったのでこうなってしまったんですよね。私には難しい事は分からないけど元々、無理があったという事ではないでしょうか?であればここで一旦、落ち着いて本当は何が大事か考え直しましょうよ。経済最優先から福祉・医療・自然最優先に変更出来ませんかね?

 今、北杜市で思いを同じくする人達が集まって「いのちの作法」という自主映画を上演しようとしています。ペンションのオーナー夫婦が東京で見たこの映画に感動しこれを是非、北杜市でも上演しようというのがこの活動の発端でした。賛同する人達が集まり現在、上演に向けてチケット販売をしていますが当初、無謀ではないかと言われた12回公演が今や、昼の第一部は既に満席となり夜の部も半数近くが売れています。それだけ感心が深いという事です。

 この映画は昭和30年頃に岩手県の山村、沢内村で行われた「生命行政」が現代にどのように受け継がれているかを描いたドキュメンタリーです。豪雪・貧困・多病多死の三重苦に喘いでいたこの村を深沢村長という一人の人間が「地方行政の最大・唯一の目的は住民の命を守る事だ」という使命に燃えて「生命行政」という医療を中心とした画期的な行政を行いました。戦後の混乱が未だ続く昭和30年代に日本で初めて老人医療費無料、乳幼児死亡率0を達成するという奇跡のような行政がこの小さな山村で行われました。

 何故、この「生命行政」が現代では出来ないのでしょう?こんなに戦後、飛躍的に経済復興が進み一躍、世界の大国になった日本で何故、貧困に喘ぐ山村で出来た「生命行政」が出来ないのでしょう?私は出来ないのではなく、しようとしてないのだと思います。一人一人がもういちど原点に戻って暮し方を考え直せば出来ない訳ないと思っています。私はこれ以上、立派な高速道路も要らないし○○公民館や○○活性化センターも要らない。人々が豊かに安心してゆっくり老いていく事が出来る暮らしが一番幸せだと思います。

 経済が落ち込んで暮らしが苦しくなったのは分かります。食費もなくて餓死していく人がこの日本にもいます。どうしたら救えるのでしょうか?経済対策で大型補正予算を国は政策として実行しましたが考えを全く切り替えて逆に医療費を国が補填する事で経済効果は得られないのでしょうか?前述の沢内村でも老人達はお金が無くて病院に掛かれない、若い人達に迷惑を掛けたくないと言って治療を拒んで亡くなっていきました。今の日本でも同じ事が起こりつつあります。住民の命を繋ぐ切り札となるべき病院が経営危機に陥って無くなったり、将来の日本を背負う新しい命を支える産婦人課病院が無くなっていく・・・これっておかしくないですかね。

 何かが間違っていると私は思います。北朝鮮問題でも何故か専守防衛では日本は守れないなんて軍備増強を叫ぶ政策が議論されています。私は「仮想敵国」という言葉が大嫌いです。それを言い出したら世界中が仮想敵国になってしまいます。何故、緊張状態を作り出さなくてはならないのでしょう。日本は敗戦から多くの事を学んだはずです。核兵器の装備なんて議論が国会で話されるのが信じられません。そんな金があったらクレッ(笑)病院を造るから・・・と言いたいですね。

 一体、過去の歴史から何を学んだのでしょう?彼らは原爆記念館に行った事があるのでしょうかね?どんな理由があっても核兵器は持ってはいけないと私は思います。世界中の国が核放棄をすれば持つ必要なんかないじゃないですかね。特定の国だけが持っても良いなんて理論がまかりとおるからおかしいのです。

 あれっ?話がアッチコッチに散らかってしまいましたが。とにかく余り物騒な事は言わずに一度、立ち止まって今、何が一番大切なのかを考えるチャンスだと私は思います。そうしないと我々は何を得て何を失ったのか見えてこないのではないでしょうかね。と、雨に閉ざされた森の中の小屋でふと考えてみたりしました。

コメント

そうだ!その通り!
今、甲州街道ウオークの反省会?から帰ってきたところです。
ちょっとばかり酔ってま~す!
北杜を沢内村に!実行委員のみんなすばらしいっ!

バブルに興じた国は今瀕死状態に陥っています。一時的な金のバラマキで半年ほど延命しましたが、もう万事休すです。
資本主義の崩壊だと考えていますが、
あらゆることをゼロから考え直す良い機会であろうと思ってます。医療に関しては、今はお金がかかり過ぎだと思っています。長寿、高度医療を続ければさらに費用は増大しますが、国民が負担しきれる額ではありません!
簡素な設備で持続可能な運営の出来る病院(医療)を全国に普及、維持する仕組みとかが必要だと思います。
あっ!映画のチケット忘れてました^^;
まあ、焦らずゆっくり生きましょう(笑)

風路さん
甲州街道ウオーク、大変お疲れ様でした。私も参加したかった!北杜市を沢内村に!皆の合言葉に!未来の子供達の為に・・・
泉原原人さん
もうバラマキは止めて欲しいですね。どれ程の税金が無駄に消えていった事か・・
映画、是非見て見て下さいね。

コメントを投稿

アシストのHPへ
八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

プロフィール

フォトアルバム

kikori

フォトアルバム