朝の連ドラ「らんまん」に思う
現在、NHKの朝の連続ドラマ小説「らんまん」で高知の牧野富太郎博士の生涯を描くドラマが放送されています。
高知出身の人間にとっては幼い頃から接してきた名前の方なのでとても身近な話で、とても興味深く見させてもらっています。
牧野博士の植物園は高知の五台山という山の上にあり良く昔から遊びに行きました。下から歩いて登ると結構な距離があって汗が噴き出す程の山道で、降りるのも一苦労でしたが昔はケーブルカーもあったのですが今は無くなってしまったようです。そのかわり道路が整備されて車で行きやすくなり植物園もオシャレなカフェやレストランも出来てとても良い雰囲気になっています。
先日、放送されたドラマの中で博士が「この世に雑草という名前の草はない」という牧野博士の名言を伝えるシーンが出ていました。これは牧野博士の人となりを伝える中では必ず出てくる言葉です。
つまりどんな草花にも名前があり個性や特徴がある。知らないから、役に立たないからと言ってひとからげに雑草と呼ぶのは間違っている。全ての生き物には多様性や個々の特徴たあり、これらをちゃんと認めて理解して名前を付けて尊重すべきであると博士は唱えました。これは今で言いうSDGsの考え方にも通じる事だだと思います。
林業の世界でも同じことがいえます。原木の市場にいくと入札に出されている原木の名前や大きさ等の特徴が記載されて一覧表作成されていますがその中には未だに雑木という名前の木が時々出て来ます。ヒノキや杉等の市場に良く流通する木以外の支障木等がその雑木として記載されます。そもそも支障木というのも考えようによっては人間にとって支障がある木というだけで本当はちゃんとした名前のある木です。
人も必要のない人間なんていません。それぞれが個性を持ってちゃんと生きています。それを認めようとせずに名前も知らないからといって雑人なんて呼ぶ人はいないでしょう。
逆に自分の名前を偽って他人をだまそうとする人が増えてきているから現代はややこしいかもしれません。
私自身は昔から草花の名前や人の名前を覚えるのが苦手で本当にこの歳になって深く反省しており、許されるならもう一度子供の頃に戻って一からやり直したいと思います。
女房からも「何度言って貴方は花の名前を覚えない」と叱られていて、牧野先生にもし同時代の同じ高知県人としてお会いしていたら「おまんはまっこと花の名前を覚えんにゃ~雑草という草はないき、ちゃんと覚えや!」と叱れていいたと思います。はい先生、すみません・・・
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