森のようちえん
森のようちえんの子供達は活き活きとしています。今度、山梨県で「森のようちえんピッコロ」を運営されている中島先生とその活動を映画化した筒井監督を招いてセミナーを開催する事になりました。
森のようちえんについては以前、長野県で同じように森のようちえんを運営されている方にお会いして実際に子供達がどのようにして暮らしているのか拝見させて貰ったことがありました。
子供達は森の中に入って結構、傾斜のキツイ坂道を登ったり下りたり転んだりと本当に元気に走り回っています。大体、男の子は落ちている木の枝を持って振り回して時には決闘もしています(笑)。その光景が何故か本当に子供らしくて楽しいのです。
付き添っている先生達は決して「〇〇しちゃだめですよ」とは言わない。黙って子供達のする事をフォローするだけです。時には子供達どうしのトラブルも発生しますが基本的に全て子供達が自分達で考えて自分達で解決します。怪我をしたり転んだりしてもどうして怪我をしたのかどうすれば怪我をしなくてすんだのかを皆で話し合います。正解はありません。子供達が自分達で出した解決策が全てです。
そして活動の最後に皆で車座になって今日の活動の反省会をします。子供達は今日、起こった色々な出来事について意見を述べてどうしたら良かったのかを皆で話し合います。例えば誰かと誰かが喧嘩すると「〇〇ちゃんの方が悪い!○○ちゃんが先に持っていたのを〇〇ちゃんが取ったんだから〇〇ちゃんの方が悪いよ!」「だってあれは先に僕が見つけてたんだから僕のモノなのに〇〇ちゃんが横取りしたんだから〇〇ちゃんの方が悪い」「じゃあ、二人で半分こすれば良かったんじゃない!喧嘩することは無かったと思う」なんて感じです。
子供達はこの反省会では大人の先生もタジタジになるような正論をぶつけてくる事もあるそうです。例えば食事の時に先生が「このお肉は大切な命を頂いているんだから残さずに最後まで食べましょうね」と言うと、ある子供が言ったそうです「だって僕は殺してないよ。だから僕は大切な命は殺してない」と・・・この言葉に対してあなたはどう答えますか?(笑)子供は本当に純粋です。ストレートに物事を考えてぶつけてきます。どこかの国会議員や役人さん達の様にどちらともとれる曖昧な言葉は子供達には通用しません。
森のなかで走り回り毎日ドロンコになって遊びまわる子供達を見ていると何故か昔、ガキ大将として棒切れを振り回して子分達を引き連れて毎日、大人に怒られながら悪い事ばかりしていた自分を見ている様な気がしました。
森のようちえんの子供達、一杯遊んで、一杯泣いて、一杯色んな事を話しあって元気に毎日走り回ってくれよ!
コメント