八ヶ岳高原サイクリング
今年で10年目を迎える「八ヶ岳高原サイクリング」この名称になる前は「アザレアツーリング」の名称で小諸の方まで走っていました。
私はいつもスタッフとして最後尾についてリタイヤする参加者をピックアップしてエイドステーションまで運ぶ役をやってきました。勿論、私があまり活躍しない方がイベントとしては成功という事になるのですがリタイヤする方達にもそれぞれの事情がありドラマがあります。
今年も100㎞コースに参加していたチームのリーダー役の方がかなりスピードが出ていたカーブで落車して左半身と顔に怪我を負ってしまいました。カーブを曲がった所だったので最後尾を付いてきた私の運転するサービスカーからは見えなくてカーブを曲がったところでちょうど落車して倒れている所でした。
仲間の方が心配そうに傍について様子を見ていました。こういう場面では私達は申し出が無い限りピックアップはしません。過去にも登りのキツイところで息も絶え絶えで苦しそうに走っている最後尾の方に「大丈夫ですか?」声を掛けたところチームリーダーの方から「頑張っているところだからピックアップしますとは言わないで下さい」と注意を受けた事もありこれが教訓になっています。
だから出発前に「何かあったら声を掛けて下さい。いつでも助けに行きますから」と言ってはありますが此方から「リタイヤしますか?」とは絶対聞きません。
今回は落車して怪我をしており出血もあり本人も「諦めます」と言われたので壊れた自転車を積み込み、とりあえず近くのエイドステーションへ運びました。そこで応急処置をして顔を切っていたので「沁みますよ」といってから消毒すると「イテ~!もういいです。どうせ痛いんなら1回の方がよいから病院行って消毒して貰います」と本人も納得したので近くの病院に直行。
車内で「すみませ~ん。迷惑かけちゃって・・・」と気遣われるので「いえいえ、その為にいるのですから・・・」とお話して無事病院へ。
受付を済まし「そこのベンチでお待ち下さい」と言われたベンチを見るとやはりサイクリングのユニフォームを着て怪我した方が痛そうに座っていて「自転車ですか?」と聞くと「ハイッ、膝やっちゃって・・・」と言われ歩くのも辛そうでした。どうやら別のサイクリングイベントでやはり落車されたようでそちらの方の方が重傷そうでした。
私はイベントのサポートに戻らなくてはならないので応援のスタッフを呼んで付き添いを代わって貰いサポートカーに戻りました。その後、その方は無事に治療を終えてゴール地点に車で来られて絆創膏だらけになった顔でチームの仲間と合流して「イタイヨ~」と嘆いて元気に帰って行かれました。
大した事にならなくてホント良かったです。完走じゃなくても怪我をしても時間が経てば又、楽しい思い出です。皆さん、来年もお会いしましょう!
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