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2013年8月

2013/08/31

農業の未来

 私は本当は八ヶ岳に来て農業をするのが夢でした。残念ながらその夢は様々な理由で未だに実現していませんがいつかは農業に携わりたいと思っています。

 最近は八ヶ岳南麓で就農する若い就農者が増えてきています。私が知るそういう人達は皆、意欲的で新しい自分なりの農業のあり方を目指しているように思えます。多くの方達は農業とは関係ない仕事をしていた人達でそれぞれの事情でその仕事を辞めて農業を志した若者達です。

 彼等は今迄の農業のシステムに新しい風を吹き込もうとしています。自分達で販売先を開拓し農業の技術を学び新たな品種の改良や地元で無くなってしまった昔の作物を復活させたりと意欲的な取り組みを行っています。私は素晴らしい事だと思います。

 ITに象徴される華やかな最先端技術の発展が支えて来た印象の強い経済発展の陰で、ともすると忘れ去られがちな1次産業ですが私は全ての経済活動の基本は農業をはじめとする1次産業が支えていると思っています。1次産業がしっかりしているから安心して経済発展に取り組めるのが正しい経済活動のあり方だと思います。

 これからTPP交渉が本格的に始まり日本の農作物は広い国土を持つ大国の大規模農業で生産された安価な作物の攻撃を受ける事になります。狭い面積で島国である日本はそうなると大変な打撃を受ける可能性があります。

 しかし、良く考えてみるとTPP交渉がなくても今迄だって日本は自国で生産する農作物で充分長い年月暮らして来た筈です。外国の安い作物が入ってきたり食生活の変化で輸入作物に頼る生活に変化してきましたがここで又、元の様に安心で安全な自国の作物を活かした食生活に戻せば何も輸入食材に頼らなくても充分、国内の農業を支援出来る事ができるのでは無いでしょうか。

 林業の世界でも今、日本は木材の自給率を50%まで上げる目標を掲げ国策として推進しています。是非、農業も自給率を上げて既に始まっているといわれる食糧戦争に巻き込まれることなく自立する農業になって欲しいと思います。

 大学の進学率でも農業系の学科を目指す若者、とくに女性の進出が著しいという話を聞きました。確かに八ヶ岳南麓で就農している若者の中には国立大学の大学院出身者の方もいます。そういう人達の話を聞くと多分、今迄の地元の農家の方達が目を丸くして驚いてしまう様な発想の農業を実践をしてる人達もいます。でも私はだからこそ農業の未来が拓けて行くような気がします。

 勿論地元の長年、農業に携わって来た方達の経験を学ぶ事は大変な知識を習得する事になります。しかし、時代は変わり食品の流通経路にも変化が始まっています。市場に出荷するだけではなく契約農家として直接エンドユーザーの要望にそった作物を育てるのも新しい農業の試みだと思います。

 気候も大きく変わってきました。年々変化する異常気象に対応するには多品種の作物を育てていく必要があるかも知れません。又、温暖化による平均気温の上昇や爆弾低気圧に代表される局地的な豪雨にも耐えられる品種の開発も必要かも知れません。

 そして何より大切なのは日本が持つ独自の作物の種を守る事です。外国から入ってくる強い品種の作物に負けない島国である日本が守って来た作物の種を皆で守る事です。その為には皆で旬な地元の作物を先ず食べる事からはじめなくてはなりません。頑張れ!日本の農業。

2013/08/17

暑かったね、今年の夏。

復活したサザンオールスターズの名曲の歌詞ではないですが今年の夏は本当に暑かったですね。というかまだまだお盆過ぎても暑い日が続きそうで本当に暑い地域は大変だと思います。山梨も甲府盆地の気温が今年も何回か日本一になり故郷、高知でも四万十市が日本最高気温を更新したりと、とんでもなく暑い夏でした。

八ヶ岳南麓はそんな中、暑いとは言いながらも朝晩はエアコンが無くても快適に暮らせるので有難い事です。それでも25年前に川崎から八ヶ岳に引っ越して来た頃から比べると明らかに夏暑く、冬暖かく、雪も多くなりました。

八ヶ岳南麓は冬の晴天率日本一の地域でその為に朝の放射冷却がきつくて以前は冬は本当に寒かったのですが最近はそれ程寒くなくて雪も多く積もる様になりました。日本も地球温暖化の影響は避けてとおれない状況です。今の内に本当に早く対策を取らないと大変な気候変動を起してしまうような気がして心配です。というか既に起してしまっているのかも知れません。

話は変わりますが先日、知り合いから購入した土地の廻りの木が全て伐採されてメガソーラーパネルが設置される計画があり何とかならないかという相談を受けました。ここ八ヶ岳は先ほども書いたように晴天率日本一の地域なのでソーラーパネルの設置にはうってつけの様で既に数年前に高速道路沿いの森がかなり広い範囲で伐採されてメガソーラーパネルの実験施設が建設されています。

最近は国がソーラーパネルからの売電を促進して買い取り価格を助成している為にかなりの範囲で森が切り拓かれてソーラーパネルが設置されています。私はソーラーパネルの設置自体はまだ理解できるのですがパネルを設置する為に森を切り開くのは本末転倒だと思います。

折角の美しい景観が破壊される上に、木々が吸着してその体内に固着させたCO2を大気に放出してしまっては温暖化防止にとっては意味が無くなります。お金の為にその本質を忘れているのではないかと思えて仕方ありません。

自宅の窓から見える森の中は何の変化もないように毎日、穏やかな景色を見せてくれています。物音ひとつしない森の中を歩いていると様々な世の中の喧噪が本当に愚かな事に思えてきてなりません。

森の木々達は我々人間の行いを樹上から見下ろして「愚か者め・・・もっと自然を良く見ろ。大変な事になる前に手を打たないとしらんぞ!」と言っているのかも知れません。

先日、日本は68回目の終戦の日を迎えました。私は戦後10年に生まれたので自分の歳に10年をプラスした数字が終戦記念の回数になります。今年の祭典でも遺族の参加数が年々少なくなり戦争の痛ましい記憶が年々、薄れていくようでこれも心配の一つです。

特に最近は政府主導による憲法改正の動きがあり国民は本当に良く平和について考えなくてはならない時に来ていると思います。

どんな事があっても戦争を正当化する事は出来ません、正義の戦争なんてものはあり得ないのですから・・戦争が起これば必ず犠牲者が生まれます。いかなる理由があってもその犠牲者に「正義の為に仕方無かった」なんて事は言えないと私は思います。

「対立よりも対話を」平和の有難さをいつまでも胸に抱いていられるような世の中でありたいと思います。憲法改正の議論は構わないと思いますがそれがもたらす結果について私達は責任を持たなくてはなりません。それでも改正が本当に必要なのか所謂、政治家にその議論を任せていてはいけないと私は思います。

2013/08/04

婚活

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「婚活」なるイベントが全国各地で行われていて私も地元、八ヶ岳で知人が主催する婚活イベントに年に1,2回程、企画をお手伝いしています。

昨日も今年2回目となる婚活イベントを森の中で開催しました。今回は日本の木を使った木のオカリナを造って皆で演奏するという内容のイベントでしたが、パートナーを募集中の男女11名が参加して和やかな雰囲気の中あっというまに楽しい時間は過ぎて2組のカップルが誕生しました。

カップルといっても別にこれで結婚するわけでもなく「宜しければもっとお互いの事を知りたいです」という事ですが・・・私の頃はこんな親切なイベントなんてないから所謂「結婚相談所」というところがあってお互いの希望にあった人を探してお見合いするというのが一般的でしたが、昨今は「婚活」そのものが楽しいイベントとして認知されており、今まで何度か企画させて貰いましたが毎回、本当に楽しそうなイベントで私も若かったらもう一度(笑)なんて思えるような良く出来たプログラムになっています。

当然、それなりのノウハウが必要でそれぞれのイベント企画者がアイデアを練って企画しているので楽しいのは当たり前なのですが特に我々が企画するようなアウトドア系は人気のプログラムのようです。

少子高齢化が進みITも普及していくと人と人の繋がりも希薄となりこういう結婚を前提としたお付き合いというのも段々、難しくなっていくのかも知れませんね。それでもこういうイベントに積極的に参加して来られる方は男性も女性も私が見る限りほとんどの方が熱心で魅力的な若者が多く、見ていて「頑張れよっ!(笑)」と背中をおしてあげたくなる若者ばかりです。

これからの日本を背負っていく若い世代の男女ですから是非、自分にピッタリのパートナーを見つけて出来ればそれで次世代の子供たちに繋がっていくといいなといつも思っています。頑張れ!

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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