サラバ2011年
今年も残すところあと10日余りとなりました。本当に色々な事があった2011年を時系列にそして超私的に振り返ります。
今年最も記憶に残ったのは何と言っても3月11日に起こった東日本大震災でした。現在でも原子力発電所の事故により多くの方が避難を余儀なくされています。そういう意味では今尚、進行中の未曽有の被害をもたらした災害でした。
今回の震災で私が一番、心に残ったのは人間は自然に対して驕ってはいけないという事でした。自分では森に住み、他の都会に住んでる人よりは自然に近い生活を送っているつもりでしたがそれでも今回の様な自然災害が起こる事はあり得ないと思っている自分が今までいました。
それがあの今でも信じられない様な光景がメデアを通じて伝えられ、これが現実の事なのかと俄かには信じられない思いでした。心のどこかに今の自分達の生活がこれ程、冒される事はあり得ないと思っていました。しかし、見事に自然はそんな思いを打ち砕いてしまいました。
森の中に住んでいると、その環境が自然に近ければ近いほど自然は人に優しくそして厳しいという事は今までだって充分、分かっていたつもりでも分かっていませんでした。
そして原子力発電所の事故、一番恐れていた事が現実に起こってしまいました。世界で唯一の被爆国でありながら原子力の平和利用という言葉に翻弄され再び、原子力の被害を今度は自ら起してしまいました。本当に愚かな事です。今更誰が悪いと言う議論は余り聞きたくありません。日本国民、我々全員の責任です。出来るなら今回の被害に遭われた方の尊い犠牲を無駄にしないよう、そして将来の子供達に「大人は何をしてくれたんだ」と言われない様に過ちを繰り返さない覚悟をしなくてはなりません。
次の出来事は娘が結婚し二人でバージンロードを歩いた事です。娘は背が高く、昔バレーボールのセンターをしていたので出来れば一緒に歩きたくなかったのですがとうとう歩く羽目になり本番前にあれ程「お父さんゆっくり歩いてよ、私を引っ張らないでね」といっていた娘が結局、本番であがってしまい私を引っ張っていってしまい「お前、歩くの早すぎ!」とは心で呟き、神父さんの前で新郎に娘の手を引き継いだ時はホッとしました。
娘達はこれから私達夫婦と同じく新しい家族を築いていく事になるでしょう。
次は田舎に住む母と義父が1週間の時差で相次いで救急車で搬送されて入院し山梨~高知のドタバタ往復をせざる得ない状況になり本当に大変でした。
今では2人とも落ち着いて無事、病院も退院して元の施設に戻っていますが出来れば少しでも長く穏やかな日々が続いて欲しいと思っています。
次はスポーツの話題ですが「なでしこジャパン世界一」ですね。やっぱり・・・今年も女性は強かった。男子でも達成出来なかった世界一を成し遂げたのですからこれは凄い事です。
しかも、男子と比較して決して恵まれた環境とは言えない中での世界一ですからこれは本当に日本スポーツ界にとって価値ある快挙でした。
次は会社のスタッフが急病で倒れそのスタッフがこなしていた業務を一手に引き受けざる得ない状況になってしまい、これは本当に本当に大変でした。
通常の自分の仕事をこなしながら何とか時間をやりくりして、そのスタッフがやってくれていた仕事を一つずつ手探り状態でこなしていかざる得ない状況で、しかもそのスタッフの病状も気掛かりで、何で今年はこんなに色んな事が起こるんだと神様を恨みました(笑)
そして、最後が年末になって漸く色んな事があった今年も終わってくれるかと思っていた矢先、前の会社で毎日の様に一緒に飲みに行ったりして仲良くしていて、とうとう会社も一緒に辞めてしまった同じ年の友人が先日、突然亡くなったという訃報があり茫然としてしまいました。
後で聞いたら末期癌で余命宣告まで受けていたとの事、彼はそんな事一言も告げずに黙って逝ってしまい、私はそんな彼につい恨みごとを弔電に託してしまいました。
色々な事があった2011年、心に残ったのは今、命ある者達は全て自然に生かされている事を感謝し一日を大切に過ごさなくてはならないという教訓でした。サラバ2011年。今年は随分厳しい教えを頂いたけどその分、来年は優しくしてくれる事を祈りますよ。
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