サラバ我が家の井戸水!
八ヶ岳の森に棲んで27年目の今年、我が家の水は市営水道に変わる事になりました。今までは森の奥に掘られた共同井戸から引いてきた井戸水が我が家の命の水でした。
近年は残念ながら消毒された井戸水に変わってしまいましたが以前は井戸に湧いてきた井戸水をそのまま使用していました。その井戸は八ヶ岳の南麓の地下100mからくみ上げた湧水で夏は冷たく冬は暖かい本当に口当たりの良い美味しい水でした。
ところが井戸の付近が大規模な別荘地として開発されてしまい水質に不安が出てきたために管理会社が入って自動的に消毒液が混入される事になりその時はお風呂にはいると目が痛くなる程でした。それでも都会の水道水よりははるかに口当たりが柔らかくて美味しい水でした。
しかしここ数年で森の奥の開発がどんどん進み最初の井戸では供給出来なくなり新たに井戸を掘る事になりました。こうして森の奥には新たな井戸が掘られる事になり管理も別々に行われていました。
しかし、私達が利用していた井戸の老朽化が進み維持する事が難しくなりこの井戸を利用している皆で話し合い、この際、井戸を一元管理して古い井戸を廃止して私達も新たに掘られた井戸に繋ぎかえる事になりました。
さらにその井戸は市が管理し上水道として供給する事となりました。こうして元々の私の家に供給されていた井戸水は廃止される事になり今はその為の工事が進んでいいます。
暫定的に今はその古い共同井戸から水を引いているのは我が家だけとなり何だかとても寂しい感じがしています。勿論、市営水道となればある意味、安全で便利な水道になるのは喜ばしい事だとは思いますが、私は別に元の井戸水で不便に感じた事はありませんでした。
現代では蛇口をひねると水が出るのは当たり前の様に思っていますが井戸水の場合は停電すればポンプが動かなくなるので断水してしまします。又、配管が古くなっているのであちこちで水道管がパンクして水が出なくなるなんて事も度々ありました。
又、別荘が増えてきて大型連休中なんかは皆が一斉に水を使うので水が出にくくなるなんて事も良くありました。でも、だからこそ水の大切さを実感する事にもなっていました。勿論、今度の上水道も簡易水道と呼ばれ井戸水には違いないのですが今度は市営水道となるので料金も跳ね上がるし水質も管理されキチンと消毒されてしまいます(笑)
今度27年間お世話になった井戸に感謝を込めてお祓いをしてこようと思っています。今まで本当に有難うございました!
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