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2021/01/23

2021年、難しい年の始まりと諏訪湖の「御神渡り」

 今年は年初から新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が出たりで難しい年の始まりになりました。

 今年は新型コロナウイルスの感染を抑えるワクチン接種がいつ始まるかという事に大きな関心が寄せられていますがこれ以上、感染拡大が続くと経済に与える打撃も大きくなるし、勿論、命より大切なものなんて無いので経済との両立を如何に図っていくかという難しい舵取りが政府にも求められます。

 しかし、今年の始まりはこの新型コロナウイルスの第3波の感染拡大や新しいアメリカ大統領の誕生に伴う議会乱入騒ぎや、何だか波乱の年の始まりの様に心配してしまいます。

 今年に延期された東京オリンピックも果たして本当に無事、開催出来るのか予断を許さない状況になって来ています。

 一方、こんな人間世界の騒ぎの傍らで大切な自然界にも大きな変化が起きて来ています。私が住んでいる八ヶ岳南麓の地域には海というものがありません。その代わり湖がいくつかあります。その最大のものが諏訪湖です。

 諏訪湖には色々な伝統や言い伝えがありますが冬の風物詩として有名なのが「御神渡り(おみわたり)」です。「御神渡り」とは冬の厳寒期に諏訪湖の水が凍結と融解を繰り返しいつしか湖が全面氷結すると膨張したその表面がお互いに押されて一本の道の様にせり上がる現象を言います。

 昔の人々はそれを諏訪大社の上社の男神が下社の女神の元に氷の上を渡って行った跡だとして「御神渡り」と名付けました。

 しかし、諏訪湖はここ数年、温暖化の影響で湖が全面氷結する事がなくこの御神渡りが出来る事は無かったのです。しかし今年は年明けから寒い日が続き、2回ほど湖が全面氷結しました。残念ながらまだその氷の厚みがそれほど厚くならず、これから「御神渡り」が出来るかどうかは分かりませんが、この「御神渡り」を神事として判定している八剱神社の神官さんがこのところ毎朝、総代の方や報道陣の方達数人と一緒に湖面を見つめて記録を発表しています。

 この諏訪湖の凍結の記録は驚くべきことに550年以上も前から記録されていて世界中の自然科学を研究する科学者からその記録が注目されていて地球温暖化の影響を調べる記録としても貴重なデータとなっていて事実、世界中から科学者達が諏訪湖を訪れているそうです。

 人間がコロナウイルスの被害に恐れおののいている間に自然も大きな変動を迎えています。今年も人々が平和に暮らせることを願ってやみません。

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